「芸能人の写真みたいなパーマにしてください」が難しい理由。似合わせの視点から考える
こんにちは。心斎橋の美容室stellavita、オーナーの小島です。
美容室でよくあるオーダーのひとつに、
「この写真のパーマにしてください」というリクエストがあります。
もちろんその気持ちは、すごくよくわかります。
実際、僕も写真を見て「うわ、これカッコいいな」「可愛いな」って思うこともあります。
でも実際に現場で思うのは、パーマには“正解”がないということです。
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■ 同じ巻き方では同じ仕上がりにならない
たとえ写真と同じように巻いても、
- 髪の太さ
- 量
- クセ
- 頭の形
が違えば、仕上がりはどうしても変わってきます。
たとえば──
写真のモデルさんは絶壁気味だからボリューム感を後ろに持っていってる。
でも、お客様がハチ張りタイプだと、それを同じようにすると“広がりすぎ”になってしまう。
そんなふうに、“同じやり方”=“同じ結果”にならないのがパーマなんです。
■ 大切なのは「似合わせ」力
だからこそ僕たちは、お客様の
✔ 頭の形
✔ 髪質
✔ ライフスタイル
✔ ご自宅でのお手入れのしやすさ
を見て、調整します。
「このパーマにしたい」という希望を軸にしながらも、
“その人に合わせた巻き方”で“似合うパーマ”にしていく。
これが僕たち美容師の提案力だと思っています。
■ パーマは“自由な不完全さ”を楽しむもの
パーマって、正直ちょっと曖昧でいいんです。
やっていくうちに「こっちの方がいいな」って感覚も生まれるし、
毎日巻かなくても、乾かし方やスタイリングで表情が変わる。
慣れてくると、「なんか今日の感じいいかも」って思える日が増えてきます。
パーマには“完璧”より、“なじみ”が似合う。
だからこそ僕は、「パーマに正解はない」と思ってます。
もしパーマに迷っていたら、ぜひ気軽に相談してください。
あなたにとっての“ちょうどいいウェーブ”を、一緒に見つけましょう。
