1000円カット vs 高級美容室|利用者の違いと選ばれる理由
心斎橋の美容室 Stellavita オーナーの小島です。
先日、TikTokで「1000円カット」について動画を配信したところ、5〜600件を超えるコメントをいただきました。
「安いから行く」「絶対に行かない」「高い美容室との違いは何?」など、世間の認識の幅広さに正直驚かされました。
僕自身、昔は「1000円カットに行ってる」と聞くと少しマイナスのイメージを持っていたこともあります。
でも実際はどうなのか?今回は1000円カット勤務歴8年、合計11年美容業界で働いてきた友人の岡本巧さんに、リアルな話を聞いてみました。
1000円カットの利用者は意外と多い
調べてみると、男性の約70%、女性でも約45%が1000円カットを利用したことがあるそうです。
実際、岡本さんのお客さんも 7〜8割が男性、女性は前髪カットや毛先を整えるために来店される方が多かったとのこと。
「安いから」といった理由だけでなく、身だしなみを整える“日常使い” として利用される方が非常に多いことが分かりました。
失敗は多いのか?
「1000円カットは失敗されそうで怖い」という声もよく聞きます。
岡本さんによれば、大きなミスは少ないものの、時間を意識するあまり「美容師目線ではミス」と感じることはあるとのこと。
ただし、男性の場合はスタイリングでごまかせることも多く、女性の長さバラつきほど致命的ではないそうです。
技術力の低い人ばかりではない
1000円カットと聞くと「技術が低い人が働く場所」というイメージを持つ人もいます。
ところが実際には、有名サロン出身者や全国大会優勝経験者 まで在籍しているケースもあるとのこと。
「安い=下手」という単純な図式ではなく、給料や環境を理由に移籍してくる腕の立つ美容師も多いのが実情です。
5000円以上のカットとの違い
一方で「美容室のカットが5000円以上する意味が分からない」というコメントも多く見られました。
これに対し岡本さんは、
「高い分は時間をかけた接客や丁寧なカウンセリングが含まれている。お客様が何に価値を求めるかの違い」と語っていました。
つまり、1000円でも満足する人もいれば、リラクゼーションや提案力に価値を感じて5000円以上を払う人もいる。
価格ではなく、自分が何を求めるかで選ぶのが正解 だと改めて感じました。
待ち時間と予約システムの違い
もう一つ大きな違いが「待ち時間」。
1000円カットは予約不要で気軽に行ける反面、混雑時は30分以上並ぶこともあります。
対して僕のサロンのような予約制の美容室では、待たせることはありません。
僕自身、お客様を1秒も待たせないスタイルを徹底しています。
Stellavitaが目指す美容室像
僕はよく「回転寿司と高級寿司」の例えをします。
100円の寿司も十分美味しいけれど、たまには回らない寿司に行くと「贅沢している特別感」が味わえる。
美容室も同じで、“月に一度のちょっとした贅沢”として選ばれる場所でありたい と思っています。
お客様にとって「給料日後に行きたくなる美容室」になれるように、これからもサービスを磨いていきたいです。
まとめ
今回の対談で、僕自身の1000円カットに対するイメージは大きく変わりました。
利用者は非常に多く、技術の高い美容師も多い。
一方で、丁寧な接客や特別な時間を求めるなら、高級サロンを選ぶ価値もある。
結局は 「何を求めるか」「どう見られたいか」 という、自分自身の価値観次第。
これからも固定概念にとらわれず、皆さんの参考になるような情報を発信していきたいと思います。