こんにちは。心斎橋の美容室stellavita、オーナーの小島です。
最近、「ラウンドグラデーションって、結局はチェックカットでしょ?」というコメントをいただきました。
たしかに、毛先の重なりを整えるという点では似て見えるかもしれません。
でも、実は似て非なるものなんです。
まず、「チェックカット」というのは──
シンプルにいうと、一度切った髪の長さを別方向から確認しながら整えるカット方法です。
例えば
- まっすぐ切ったラインを、横から見て整える
- バイアス(斜め)で切った髪を、逆サイドからもチェックして微調整する
これは、誤差やムラをなくすための補正的な工程なんですね。
一方で、「ラウンドグラデーション」というのは、
そもそものカット設計からして丸みや重なりを意識した構造的なカット。
- 髪の落ちる位置を計算して角度をつける
- 毛先の重さを残しつつ、自然な丸みを出す
- スタイル全体に柔らかな動きを与える
つまり、ラウンドグラデーションは、単なる“整え”ではなく、
最初から設計されたデザインカットなんです。
僕の感覚的な言い方をすると、
「チェックカット=仕上げの微調整」
「ラウンドグラデーション=骨格を意識した構築」って感じです。
もちろん、わかりづらい部分もあるかと思います。
実際「まあよくわからんけど、ちょっと違うんやな」ってリアクションも、めっちゃわかります(笑)
でも、こういう違いを少しでも知っていただけたら、
カットの見方も変わるし、美容室選びにも活きてくると思うんです。
あなたが普段受けてるカット、どんな考え方のもとに行われているか、
一度気にしてみると面白いかもしれませんよ。